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「声均し」、「藍染」と唄がつづきました
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ついでに永田社中として最初につくった合唱アカペラ曲をご紹介するといたしましょう。
 
その名も、「船場追分(せんばおいわけ)」。
 
舞台は、わたしのうまれた島の船場。
 
家の目の前に船の着く港、船場がありました。
一日に6便。
船が岸に近づくと、「ぼおーーーーっ」と汽笛が聞こえます。
それを聞いて、何度みなとへと走ったでしょう。
自分が船に飛び乗ることもありますし、家族や友人を出迎えたりもします。
すぐに霧がでてあたりは真っ白になります。
潮風もなかなかてごわいのです。
海の男達が常に入れ代わり立ち代わりします。
みやげ物屋がところ狭しと並んでます。
 
うちの田舎は、そういう場所なのです。
 
もう離れてずいぶん経ちます。
島の情景よりも、ぬるい海風をまず思い出すのです。
じめっとして、魚臭くて、
あの、髪の毛をかぴかぴにしてしまう、
しぼれるほど水気たっぷりの空気。
海水のように塩っ辛い空気。
払っても払ってもおっかけてまとわりついてくる空気。
 
これだけ島のことを書いて、自分が湿気嫌いだったことがわかりました。
 
それなのに、肌は水分をほしがります。
喉も水を求めます。
しらないうちに、体も水を乞うのです。
 
あ、思い出話をしている場合ではないのでした。
 
船場ね。
はい、追分。

息と声が重なって、海鳴りのように響きます。
波のように寄せてはかえします。

くりかえしながら強い海風を運んでいきます。

そこで足をふんばって、ぐあーっと叫びます。
波や砂やの一部になって大地をとどろかせてみるのです。
じつに気持ちのよいものです。

あの船場で、唄えたらいいなあと想うのです。

で、船場追分。


島の情景から、どの島かお分かりにいただけたらな、一度訪れてみて下さいませ。
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まずまずてんてん
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HN:
てんてん-TEN TEN
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
日本生まれ
カナダ大陸東南あたりに生息
比較的温暖な緑地を好む
雑食型(主に草食、ときどき肉)
群れない
種子を残さない
でもそれなりに依存型

「三味や太鼓で大騒ぎ」が得意
ひにひにてんてん
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