素描４

女シリーズ第２弾。

素描３

苦悩しています。
木炭の黒は、苦の黒です。
これは、かなり個人的意見です。

というのも、高校時代の木炭デッサンは困苦以外のなにものでもありませんでした。

卒業後にまた木炭を握ったとしても、なにか別のものが描けるわけありません。３年間ずっと、動かない白い彫像だけを追いかけていたのです。
血の通った肌の色。
隆々とした柔らかい肉。
生きて活動している細胞たち。
そんなものが描けるはずありません。

わたしが描ける木炭画に色や素材はありません。
現実感もありません。
動いているようで完全に静止しています。

悩み悩んだあげくの木炭画は、自由に描くということが出来なくなったわたしの悶絶の作品類です。

ここで取り上げて並べるような代物ではないのですが、思春期の思い出としてしっかり見留めておきたいと思っております。
とにかくいじらしいのです。

何を隠そう、結局、木炭好きなのです。

素描２

２枚目です。
またもやピースフルなのです。

あまり説明づけるのもなんなので、さらっと流して行こうと思います。

では次。
 

素描１

てんてんです、若かりしころの素描です。
木炭です。
いっぱしです。

二十歳ごろというのはなぜこんなにも無鉄砲なのでしょう。
絵の銃撃と掛けている訳ではありません。

意欲と希望があふれている時代は、自分がなんでも出来るような気がしたものでした。

こんな、なにかすごい意思があるような作品なんて今では到底創ることも構想することすらできません。若気の至りなのです。至っているわけではありませんが、いや、こっぱずかしいものです。

とにかく高校時代におっそろしい数の木炭画を書きました。
ほとんどが石膏デッサンといわれる、あの古代ギリシャ彫刻の頭や胴像です。
何百枚描いたでしょう。

その話はまた今度。

で、まず一枚目、学生卒業後初期の素描。
別に大きなコンセプトがあったわけでは決してありません。
まさに、「無鉄砲」のひと言に尽きます。
かっとばしているのです。

次いきます。

織物１２

最後に、メキシコ模様のラグ。
アガピートにもらったアステカ文明時代のパターンをアレンジして挑戦。
どこかピラミッドっぽくて素敵です。
写真ではずいぶんくすんでいますが、真ん中のクサビ型マークは鮮やかな緑です。

現在、手元にありません。
メキシコ滞在中にお世話になった家族にぜひ使ってもらいたくて置いてきました。

織物１１

 

入魂の一作。
題付です。「月に影」。
そのままです。
なんとか美しくでっかい円が織りたくて、お月さん。
前回つかったグレー系青色毛糸が使いたくて、お月さん。
メキシコで、それはそれは魅惑的に見えた、お月さん。
これだけ材料がそろったら、もうやるしかないでしょう、お月さん。
今でもうちのリビングルームにやさしくひっそりと照っています。

織物１０

力作です。
斜め縞模様、というより直角三角形が鮮やかな作品。
とくにこの淡い灰色がかったブルーが気にいりまして、後の大作（？）に挑むことになったのであります。で、次。

織物９

ここでちょっと大きめの作品。
羊毛で織り上げた矢羽のじゅうたん。
使用の毛糸は白と紫。
ここで申し上げておかなければならないことは、白の毛糸のほうがダンゼン紫よりも太かったという事実です。ですので、同じ数で織っているのに白い矢のほうがダンゼン幅太になり、その所為で紫が縮んだ、というかへこんでたよりなくなってしまいました。こりゃ如何に。

織物８

先ほどのウラ側です。
一輪車から落ちました、くまさんのおしりがかわいい一品です。
裏面だけみると、何のことやらよくわかりません。
情けない表情がなんとも愛らしいのです。

織物７

小さい小型の機で織りました。手織りです。
くまさんバックです。
模様はあとからつけたしました。
とにかく大きな円を機で作りたくてチャレンジいたしました。
９９年。
という制作年もいけてます。