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いろんな意味で、印象深いこのCD。

永田社中 ーNAGATA SHACHUー
と正式に社名を変える前、

KIYOSHI NAGATA ENSEMBLE
としての最後のアルバム

2005年「岐路ーKIRO-」
です。

  1. 祭り幻想
  2. 本調子
  3. 風の精霊
  4. 微動
  5. 浜獅子
  6. 転轍の枷 
  7. 雲のなびき
  8. 弁天囃子
  9. カンダ太鼓
  10. 船場追分
以上10曲入り。

すでにご紹介している曲もありますが、まずアルバムについて。

ひと言で申しあげますと、「なんともなしに心地良い」。
扇風機で言うところの、「微風」。

もっとも顕著になのは、永田氏の名曲「祭り幻想」。
出だしからうきうきするようなビートでフェスティバル気分を高めてくれます。
とはいえ、自分は祭りのど真ん中にはいないのです。
あくまで祭りの傍観者。
みこしや露店や祭りの喧騒を、三階の窓からゆっくり眺めている・・・といった風。

さして、幻想か。

いや、幻ではなく、確かにあるんです「お祭りワッショイ」は。
でもなんとなく上からゆっくり眺めていたい気分のときもあるでしょう。
うちわでぱたぱた扇いだりしながら。

そう、そのぱたぱた。

あのかんじ。

真夏の、熱気のなかの、あの微風をおもいだすのです。
なんなら、うつらうつらしてしまいそうなのです。

祭り気分で夢心地のあとは、三味線曲「本調子」で、冷酒を飲みたくなるのです。

チリンチリン、と風鈴もなります。
シャラシャラっと涼しい音がします。

で、べべーん。

今宵 時雨(しぐ)れて
時雨れて 晴れて

風のはやしに 寝付かれず
闇につま音 
節はタンカイ

月に照らされ
夜露に濡れて

糸の泣く音と
風の音と

明けの空
夢か現実(うつつ)か波の音


2番の歌詞に、節はタンカイ、とあります。
琵琶湖に淡海節という曲がありまして、その節を唄っているのです。
真ん中に風のなく音、尺八が入ります。
それにつられて、三味線の糸もなきごえを高めていきます。

泣くといっても、かなしいのではないのです。
わびしい、ことはかない。

ああでもなんだかこうゆうのもいいな、です。

上手にことばに出来ない感情、気分というものが多々あるわけです。
たとえば夢の中。
悲しいようで楽しいようで、なんだかぼーっと覚めてる様子。

Hon_Choshi.jpg

そんな気持ちにさせてくれるのがこのアルバム。
全体を聞いてみてください。

そして、そこから流れるかすかな微風を感じていただきたい。

視聴はこちら、永田社中サイト、もしくはマイスペースから。
http://nagatashachu.com/Taiko_Store/recordings.html
http://www.myspace.com/nagatashachu
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まずまずてんてん
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てんてん-TEN TEN
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性別:
非公開
自己紹介:
日本生まれ
カナダ大陸東南あたりに生息
比較的温暖な緑地を好む
雑食型(主に草食、ときどき肉)
群れない
種子を残さない
でもそれなりに依存型

「三味や太鼓で大騒ぎ」が得意
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