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てんてんです。

現在、畳の生活です。

これがいかほどに贅沢なことであるか、カナダに暮らし始めて十数年。
ようやく身を持って知ったわけであります。

生まれ育ったわが家は、どの部屋も畳敷きでした。
板床だったのは、台所、洗面所、廊下と玄関先。

隣近所のお家も、親戚のお家もどこでもそうでした。

一見洋館にみえるつくりでも、ピアノとレースのカーテンのあるお屋敷でも。
「ではおやすみなさい」といえば畳のある寝間に通され、押入れから布団が出てきます。
そういうものでした。


1995年、はじめてのカナダ生活。
カナダ人の家に間借り。キッチン、バス共同。
全フローリング。
はじめての土足生活。

まず家具のないわたしは、ダンボールと自分のスーツケースでとりあえず衣装箪笥と物置棚作ります。
そしてドアの入り口にちいさなわたし用玄関。
生活の場、部屋の90パーセントは土足厳禁。床をきれいに保ちます。
なので、床にそのまま寝袋で寝起き、結構快適。
机やいすが無くても平気です。
テレビもビデオもいりません。
本は枕元に重ねておけばよいのです。

考えてみれば、京都時代となんら変わりありません。
欠けているのは畳とこたつ。

難点は、長時間フローリングで座っているとお尻がいたい。宿題と書きものが不便。
時折、大家のおばちゃんが土足でうちの部屋へ入ってきては聖地を侵すのもほとほと閉口しました。

いつか土足愛好者のいない平和な場所へ・・・と思いながら一年。


一年後。
ルームメイトとキッチン付きのアパートに引越し。
郊外の高層ビル。
ふわっふわのカーペット床。

友人から譲ってもらった布団一式でさらに快調快眠。
ごろんとなったり座ったりは楽になったのだけど、どうも夏は不快。
汗もしみこむ。泥もしみこむ。ついでに見えない害虫も・・・
以前に住んでいた住人(たぶん室内土足人族)の排出量まで考えると、おちおち寝転んでなどいられない。
毛髪、食べかすなんかもいちいち掃除機(友人のを借りる)で吸い出すのもこれまた面倒なのです。

よし、次回は必ずやぴっかぴかの板床にするぞと決意。


数年後。
日本から座椅子と座布団を搬入。
一緒に飛行機に乗ってカナダに渡りました。
念願のフローリングで長く座っていても平気な家具を手に入れたわけです。


そして、今年2010初夏。

新しい新居に畳がお目見えすることになりました。
やっと念願の「快適!畳生活」のはじまりです。

東京に住む友人はかれこれ15年以上フローリングの床で快適生活しています。
海外に住んで30年の奥様も畳が恋しくなったことは一度もないとおっしゃります。
カナダ生まれの知人は、なにが悲しくてストローマットをひくのかとのたまいます。

誰が何を言おうが、わたしの生活には畳が不可欠です。


そしてあのイグサの匂いは、日本そのものです。
あの青草のうえに寝ころんでいられるということは、やはり贅沢です。

しあわせいっぱい、なのです。


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まずまずてんてん
profile
HN:
てんてん-TEN TEN
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
日本生まれ
カナダ大陸東南あたりに生息
比較的温暖な緑地を好む
雑食型(主に草食、ときどき肉)
群れない
種子を残さない
でもそれなりに依存型

「三味や太鼓で大騒ぎ」が得意
ひにひにてんてん
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