忍者ブログ
www.tentenCanada.com
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



古い旅行鞄を見つけました。

どこでって、近所です。
ゴミ?
いや、「捨てられた」というよりも「拾ってください」品。

張り紙に「PICK ME!」とか書いてあるのをよく街角でみかけます。
「どうぞ持って行ってください」よりも「わたしを拾って」。
捨てられるものの気持ちになる、と?
ほんとうにそれは拾われたいのか?
ただ捨てたいだけじゃないのか?
ほんとにみすぼらしい家具やベッドマットに貼ってあると、なんとも憐れです。

とにかく、こんなスーツケースが5個も転がっていれば、持ち主から見放されたのだと一目瞭然。

スーツケースを両手に持って二往復して、計四個いただきました。
持ちきれなかった最後の一個はいやはや崩壊寸前。
スーツケースとしては、すでに引退宣言。
お役目ごくろうさんでした。

もって帰って点検してみると、まだまだ使えます。
張ってあるクロスから、湿ったカビの匂いがしますが、しばらく乾燥させて香を焚けば臭いは取れるでしょう。

一体どうやって使おう。

それはこれから考えるのです。
実用品として生まれてきたのだから、まだ使い道はあるはず。


使い古された物たちは古いものだけの良さがあります。

アンティークなどと呼ばれる価値のあるものには興味ないのですが、ただ擦り切れて、古くなってぼろぼろになったものには情が湧くのです。
長年生きながらえただけの実力と功績があるのです。
PR


てんてんです。

うちにある家具をひとつご紹介させてください。

その名もカンダンダンス。

日本の商品、と言う名目でカナダで売られていた韓国産。

説明によると、漢字で「階段箪笥」らしい。
その名のとおり階段になっているタンス。
階段にも箪笥、物置にもなる。
きっちり二階(屋根裏)まで届く高さのものが正統だそうです。

そんないわれのカンダンダンス。

お店のひとに言われてまず思い起こしたのは「怪談箪笥」。

さぞや怪談話の種になりそうな、シロモノです。

いろんなものをところ狭しと載せております。
とてもじゃないですが、階段としては使えません。

トップの段には、まねきねこ(貯金箱)が居ります。

といっても格が高いわけではありません。
貯金はゼロ、です。
張子(紙)なので、最上階140センチの高さから落っこちても大丈夫なのです。

という意味でも、一段上がるごとに順に質も価値も軽くなっていくわけです。

で、なぜ途中四段目に「けん玉」二個?
最下段目(最高位)が、扇風機というのもよくわかりません。

いったい誰の価値だというのでしょう。


「声均し」、「藍染」と唄がつづきました
.
ついでに永田社中として最初につくった合唱アカペラ曲をご紹介するといたしましょう。
 
その名も、「船場追分(せんばおいわけ)」。
 
舞台は、わたしのうまれた島の船場。
 
家の目の前に船の着く港、船場がありました。
一日に6便。
船が岸に近づくと、「ぼおーーーーっ」と汽笛が聞こえます。
それを聞いて、何度みなとへと走ったでしょう。
自分が船に飛び乗ることもありますし、家族や友人を出迎えたりもします。
すぐに霧がでてあたりは真っ白になります。
潮風もなかなかてごわいのです。
海の男達が常に入れ代わり立ち代わりします。
みやげ物屋がところ狭しと並んでます。
 
うちの田舎は、そういう場所なのです。
 
もう離れてずいぶん経ちます。
島の情景よりも、ぬるい海風をまず思い出すのです。
じめっとして、魚臭くて、
あの、髪の毛をかぴかぴにしてしまう、
しぼれるほど水気たっぷりの空気。
海水のように塩っ辛い空気。
払っても払ってもおっかけてまとわりついてくる空気。
 
これだけ島のことを書いて、自分が湿気嫌いだったことがわかりました。
 
それなのに、肌は水分をほしがります。
喉も水を求めます。
しらないうちに、体も水を乞うのです。
 
あ、思い出話をしている場合ではないのでした。
 
船場ね。
はい、追分。

息と声が重なって、海鳴りのように響きます。
波のように寄せてはかえします。

くりかえしながら強い海風を運んでいきます。

そこで足をふんばって、ぐあーっと叫びます。
波や砂やの一部になって大地をとどろかせてみるのです。
じつに気持ちのよいものです。

あの船場で、唄えたらいいなあと想うのです。

で、船場追分。


島の情景から、どの島かお分かりにいただけたらな、一度訪れてみて下さいませ。



ここの そめの いろの
さても みごと これぞみごとな くさきぞめ
 
つんで ほして むして
すくも しこみ あくもなじんで あいだてる
 
わかぎ あおに なまり
あいの はなの あいがそまれば いろあせぬ
 
 
藍という色が好きです。
 
なんとも上品で、穏やかな色合いです。
使えば使うほど味が出て、古く色褪せてしまっても、なお美しい。
 
 
藍のあおは、ちゃいろの葉から生まれます。

100
日間かけて藍の葉を発酵させると、堆肥状の「すくも」ができあがります。
すくもに灰汁を加え混ぜ込みさらに自然発酵させると、「藍の花」と呼ばれる泡が立ちます。
この作業を何度も何度もくりかえし、藍を育てていきます。

この過程を「藍を建てる」というのだそうです。
 
これだけ手間暇のかかる作業です。
こうやって生まれる藍の色は、情がこもっているからこそいつまでも美しく貴いのです。
 
わたしも何度か草木染を経験しましたが、藍にはまだ及びません。
いつか自分の手で染めて、そして着てみたい色です。
 
 
この三番めの歌詞、「わかぎ」は萌黄、「あおに」は青丹、「なまり」が鉛。
どれも色の名前。
こうやってだんだん青が濃く、藍が深くなっていくのです。
 
もちろん、「若木 青に 鈍り・・・
とも言えなくもないですね。
 
藍への子守唄のように、やさしく唄いたいと思うのであります。
2007年。
みんなのうた、を書いてみることにしました。
その名も「声均し(こえならし)」。
気持ちとしては、えんやーとっとと同様、威勢よくいきたかったのです。
なぜ、声均しなのか。
なぜって・・・
 
が、今なんとか思い出そうとしているのですが、思い当たりません。
 
しかたないので、ノートをみてみることにしました。
 
"YARESA NO YOISE..."
a chant leading the chorus, is a shout of encouragement.
Raising our KOE (voice) with determination yet desperation, our echoes will cross the sea and reach the sky.
 
曲目解説にはこうあります。
 
なるほど。
「やれさのよーいせー」
があっちこっちにこだまするのでした。
 
で、なぜ?
 
なぜといわれても、理由などないからこそ、
「やれさのよーいせー」。
 
そういうわけです。
 
koenarashi.jpg 
 
わたくしの所属いたしますグループ "KIYOSHI NAGATA ENSEMBLE"」が社名を「永田社中」に変えまして心機一転いたしました。
永田社中といして発進いたしました記念すべきアルバム第一弾「TSUZURE ~~」。
 
このなかで、作曲段階でわたしのかかわっている曲は、
 
「竹糸皮」(永田、草野との共作)
「声均し」
「14-14」(解説済み)
「オービット」(解説済み)
「喝々山」(解説済み)
 
そして、アルバムタイトルの「綴」。
 
「綴」では、最初に三味線で演奏した時にソロパートを書きました。
レコーディングバージョンでは、お筝の谷真琴氏が三味線の代わりに加わっています。
というわけで、曲の「綴」については書くことはありませんが、このアルバム「TSUZURE」について述べさせていただきます。
 
自画自賛というのもおこがましいですが、このCD,いや見事です。
大好きなのです。
「永田社中」と日本語明記の社名になって、こうもかわるものでしょうか。
永田氏ともども、別段、日本を意識したわけでもなく、和風に仕上げたわけでもありません。
 
わたしの「オービット」(レコーディング版)はどっちかっつうとアラビア諸国、はたまたインドネシアかな?そしてなんといっても「ユニバース」。
永田氏の「音波」は、すごく実験音楽っぽい。得意のタイコフュージョン。
そして、わたしの愛聴する「ままごと」は、鉄琴がキュート。
ひとつまえのアルバム「岐路」よりもずっと和から外れているようで、いや、大和魂ストレート。
 
もちろん、わたしの個人的な感想なのです。
 
うまく言えないのですが、以前の田舎味噌煮込みが、和風さっぱりしょうゆ味になったとでも言いましょうか。
 
あと味すっきり。
飲みごしさっぱり。
 
そういうことなのです。
 
どうか、まだ TSUZURE ~~」未経験の方、どうかこの機会に一度お試しあれ。




画像:「JUST ADD SHOYU」
曲目:弁天囃子(CD「岐路」2005年より)
作曲:高橋アキ
演奏:永田社中


どうも、お正月からてんてんです。

お知らせしたいことがございます。

日系カナディアン料理の本が出ました。
日本食でもなく、カナダ食でもない・・・
いったいどんな料理なのでしょうか。
ただのクッキングブックではないってどういうころでしょうか。

カナダにおける日系文化が見えてくるやらしれません。
これからの料理のレパートリーが増えることまちがいないでしょう。
新しい食材、そして調理法なんかも学べるかもしれないのです。

お買い得です。

わたしとしても、実際の本を見てないのでそれくらいしか言えません。
興味のある方はトロント日系文化会館でお買い求めください。

以上、音楽担当者より


てんてんです。

正月といえば、もち。

ミニミニかがみ」(上の写真の鏡餅、実物は親指サイズ)

本日我が家のモチツキ機で出来ました、まるまるほやほやの餅。


せっかくなので、モチメイキングの一部始終をおみせいたしましょう。

一、餅米を一晩、水に浸ける
mochi1.jpg

二、モチツキマシンに入れて「むす」を押す
mochi2.jpg

三、蒸し上がったら、赤シソを入れて「こねる」
mochi4.jpg

四、こねあがったら、やけどしないようにトレイにうつす
mochi6.jpg

五、そして、のばす
mochi5.jpg

六、もしくは、まるめる
mochi7.jpg

七、おなかいっぱいに、なる


ついでに、本日初公開。
できたて、モチのアート作品いくつかお披露目させていただきましょう。

まずは、「モチひよこ」
mochi-hiyoko.jpg

そして応用編「モチだるま」
mochi-daruma.jpg

もちろん、このあと、先ほどの「ミニミニかがみ」へと変化をとげるわけです。


もち、ともども今年もよろしくおつきあいのほどを。

おお、無事まるく、おさまりました。
nengajo-bunny.jpg

てんてんです。

あけまして、おめでとうございます。

どうか今年もよろしくおねがいいたします。

動画、よろしかったらご覧になってくださいませ。
一生懸命、ゴム版にむかっている姿が想像できるかと思います。

<


てんてんです。

おおみそか、とよばれる日になりました。

そうです、元旦前のおおそうじ。
今年もえっさえっさとぞうきんがけ。
かっぽうぎに手ぬぐい巻いて、もうやる気まんまん。

今年おせわになった太鼓さん達はじめ、トイレも床も窓ガラスもぴっかぴかにしてしまおうというわけです。

感謝とともに一年の煤と埃を払います。

新年はまたあらたなチリをお迎えするわけです。
お掃除はとても大事なのです。

できれば機械、ついでに洗剤類もつかわずにごしごしやりたいところです。
体を使えば使うほどよろしい。
一年最後の伝統行事ですから、こまかいところまで丁寧にみがきましょう。

日本の小学校の優れているところは、毎日お掃除の時間があることです。
教室だけでなく、職員室も、洗面所も、廊下、運動場、庭周りも、あらゆるところぜーんぶやります。
だからどこの掃除の仕方も知っているのです。
上手な箒の掃き方。
窓拭きの秘訣。
タイル磨きの順序。
ついでにぞうきんの縫い方まで。

わたしたちは幼児期にそうじをマスターしているのです。

それはそれは、すごいことなのです。
家の掃除も他人まかせの北米人に自慢してやりましょう。

ま、羨ましがられないのは確かです。


おまたせいたしました、てんてん第2部です。

上の写真ですが、何だかおわかりでしょうか。

時計のようで時計でない。
グラフのようでグラフでない。
ただの壁飾りかと思えば、これはなんとゲームボードなのでございます。

正式名は、CROKINOLE。
カナダ人なら誰でも一度は遊んだことがあるという(それほどでもないかも)クラッシックなゲーム盤。
発明者はカナダ人だそうです。
詳しく知りたい方はグーグってみてくださいまし。

簡単に言いましょう、「おはじき」です。

てんてん二次会は「年忘れおはじき大会」。

クロッカノルは基本的に2チーム制。

先発、テイラーライト氏と永田氏による「じっくりこっくりゾウさん」チーム。
対しますメンデ氏と草野氏は「ぱっくりざっくりクマさん」チーム。
という二組。

ルールは簡単。
円の端から駒をはじいて、真ん中の穴に埋めれば20ポイント獲得。
中心から外れるほどに点数が小さくなります。
ボードに残っている相手チームの駒をはじき倒しながら、持ち駒を残してポイントをゲット。

そして、てんてん自身によります公平冷静なるジャッジ(ただの飲んだくれ、ともいう)のもと、ゲーム開始。

りっぱな大人が、よってたかっておはじきと戯れるという図を想像してみてください。
せっせとおはじきに励む男四人の姿は、殊にほほえましいものです。

とはいえ、ゲーム開始直後すでに全員の鼻息が荒くなっています。
吼えるゾウさん。
のたうつクマさん。
禁止用語続出。
怪我人続出(指や間接の痛み)。
興奮絶頂・・・

まさに怪獣大決戦。

わたしはただ傍観のみ。
気楽なものです。
というか、審判の言うこと聞いてないし。

とにかく結果はですねえ、最後も沈着冷静のゾウさんチーム圧勝。
なにより無事終わってよかったと思うのであります。
ああ見ているほうが疲れる・・・

来年も荒れそうな予感です。

みなさま、良いお年を。

285.jpg
まずまずてんてん
profile
HN:
てんてん-TEN TEN
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
日本生まれ
カナダ大陸東南あたりに生息
比較的温暖な緑地を好む
雑食型(主に草食、ときどき肉)
群れない
種子を残さない
でもそれなりに依存型

「三味や太鼓で大騒ぎ」が得意
ひにひにてんてん
calendar
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
なになにてんてん
search

Template by Emile*Emilie

忍者ブログ [PR]