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てんてんです。

この時期、忘れるものかの忘年会。

お客様は、永田氏、草野殿、メンデ様、そしてテイラーライト卿。

今年はまきまき企画なので、すしロールをオーダー。
てんてん手作り鮭入り味噌汁と田舎漬物をつくって酒宴に備えます。

まずは永田氏持参の日本酒「くろさわ」で乾杯。
今年の成功をお祝いいたします。
アルコール度16%、720mlの純米酒。冷でいただきます。
旨い!
飲み易く、あと味さっぱり。

貴重な品、どうもごちそうさまでした。

まきまきロールがだいぶん減ったところで、デザート酒登場。
テイラーライト氏の手作り蜂蜜ワイン、「ジンジャーハニーミード」。
甘くてさわやか、ほんのり生姜の香り。美味です。
手作りなのでアルコールの度数はわかりません。
10から18%の間、ということです。
メンデ氏、申すところの「QUAFFABLE」、なんだそうです。

彼のお得意の蜂蜜発酵話を聞いているあいだに、いとも簡単になくなります。

お次は、カナダはミル通りのビール工場でつくられたBARLEY WINEという名の黒ビール。
ビールとはいえ、度数は10%。
これはかなり癖があります。ギネスよりもさらに苦い・・・
わたしと草野氏は一口で「うへーっ」。

わーわー言いながらみんなで一瓶軽く流します。

お次はメンデ氏からいただいた赤ワイン。
チリ産。アルコール14%。
けっこうじんわりときます。濃いです。
もちろん一本など、あっという間に空いてしまいます。

この辺からがんがん勢いが増してきています。

そのあとは冷蔵庫にあった白ワイン。
クリスマスお土産の残り物。
カナダ、オンタリオ州のマグノタワイン。
わたしは毎年いただいてます。
12%。味も香りもまーまー。値段もそこそこ。

あれよあれよという間に全酒類を飲みつくしてしまいました。
この間、約2時間弱。

あっという間にアルコール消費。
日本酒-デザート酒-ビール-ワインときたら、悪酔い街道一直線。
いかん、これではただのノンべの会になってしまう・・・

でもって、小休憩。
さっさと酒類をかたづけ2次会へ挑むのです。

次回へ続く。

272.jpg
てんてん自宅の宴会部屋。空き瓶ごろごろ。でも蜂蜜ワインは今も蒸留中。
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てんてんです。

毎年恒例てんてん「あけましておめでとう」公演。

2011年は、1月7日金曜日には、スカボロ市にありますYEE HONGという介護ケアセンターで。
そして、12日の水曜日はダウンタウンのキャッスルビューというホームで興行いたします。

どちらも、日本人の棟があります。
カナダに在住している日本(日系)の方々に、なつかしい唄を聞いて喜んでいただければ、それだけで十分なのでございます。

いつものようにてんてん保守派デュオでおおくりいたします。



写真は2年前のイーホンセンターでの公演。また皆様にお目にかかれるのを楽しみにしております。
初めての共同制作です。

永田氏と一緒に書き下ろしました「炎上」。

燃え上がってます。
というか、燃え上がるのをじっくりゆっくり、待つのです。

ときどきは燻ってしまうのであります。
なんだかジメッと湿ってたりするんですよね。
で、なかなか火がつかない・・・
おっといけそうだと思った途端、突風が吹いたりなんかして。

そんなわけで、厳密なタイトルは「炎上するまで」です。

曲を全部とおして聴いて頂けると判り易いのですが、いっちばん最後のドラムロールの後、終結部分ですね:

どんどんどこん、BOM!」

と一斉に終わるわけなんです。

この“BOM”の部分、ここで一気に火がついて、ボーっとなるわけなのです。

炎上するのは、最終章の最終音。
約0.1秒のみ。
そうです、エンディングは消えるのではなくて、点火です。


石油ストーブを想いおこしてください。
ヘッドの部分を持ち上げて、ゆっくり点火口を近づけます。
小さな炎をが見えると、ふたをして待ちます。
黒い煙がもくもく立ち昇ります(環境に悪い)。
石油の匂いが立ち込めます(身体にも悪い)。
そのまま10秒ほど、ヂリヂリっと音とともに待機(心臓に悪い、かも)。
あら、消えちゃったかな?
とヘッドを回してみた途端・・・

ボム!

乾燥中のガス爆発を想像してみるのもよいでしょう。

とにかくこの一瞬の炎のための前戯としてのこの曲。
さむい冬にはこれであったまるのです。

おしらせです。

トロント市のロイヤルコンサバトリーオブミュージック。
またまた発表会の時期がやってきました。
今期は、火曜日にリハーサルホールが取れないということで、月曜コースの中級と上級クラス。
講師は永田キヨシ。

来年度2011年の1月からは、またわたしが受け持つことになるようです。

どうかお誘いあわせの上、お越しくださいませ。

日時;1月20日火曜日 夜8時開演
場所:ロイヤルコンサバトリー音楽学校 TELUSセンター2階

273 Bloor Street West
Toronto ,  ON


せんよんひゃくじゅうよん
いちよんのいちよん
いよいよ
じゅうよんからじゅうよん
ワンフォー、ハイフン、ワンフォー
フォーティンフォーティン

読み方を今、考えただけでざっと6つできました。
まだまだできそうです。

読みやすいように読んでいただいてかまわないのですが、あえて統一しようと思いますと、最後の項目「フォーティンフォーティン」が無難かと思われます。特に外国人向けです、ね。

なぜ14なのかと申しますと、14拍子です。
ここで、もう一度ビデオで曲チェックしてください。

でしょう?

14分の14。

といっても14分音符があるわけでないので、正確には18分の14なのですが、細かいことはさておき。

とにかく曲のなかで、何度も14拍のパターンがくりかえされます。
七拍子、とはちょっと違います。
とっても難しく聞こえるでしょうが、何のことはないのです。
わかりやすく、リズムパターンを分割してみます。
で、14をですねえ、こう割ってみましょう:

4、4、4、2
これは、四拍子が3つと2拍子(半小節)

3、3、3、3、2
こうなると三拍子が4回と2拍(変拍子)

そして、
2、2、3、2、2、3
なんてのも可能です。

何通りもの考えかたができるわけで、こうきたら七拍子もへっちゃらなのです。

結論といたしましては、あまり何拍子とかいう概念にとらわれず、自由に曲を展開させたかったというわけです。そのわりには、曲目が14-14。
これは、14拍が根底に流れているのでどうしようもなかったのです。
そして、これ以外にタイトルは見つからなかったのも事実です。
オリジナル(レコーディングもこうなっています)は7人です。
7つの太鼓を7人で。
14の手に14のバチ。
いよいよ勢いを増すフォーティンフォーティン
14-14

というわけでした。

写真はオリジナルメンバー総勢7名。ブレミア演奏の模様です。


めずらしく英単語の曲名。
「軌道」と書いてオービットと読んでもかまいません。
呼び名はさほど問題ではないのです。
なんといっても大宇宙のお話なのです。
 
そうです、セットも太鼓もさることながら今回のテーマは果てなく大きい。
 
概念といたしましては(さほどとりたててありませんが)惑星が軌道にのってまわる・・・
そうでした、それだけのことでした。
果てなく回る、それ、です。


というわけで、12の太鼓を用意します。
  
ここで欲を申し上げますと、太鼓も3種類ほどご用意いただいて、小、大、中、と並べていきます。そして、大がちょうど時計の12時、3時、6時、9時を指せば完璧です。
 
それをですねえ、美しい丸形に並べます。正確な円であればあるほど良いのです。
そして、その円のちょうど中心に立ってみます。
もうそれだけで宇宙の中心のような気がするのです。
身体が時計まわりに回ろうとしてくるのです、不可思議なものです。
重力にさからってはいけないのです。
あくまで、自然に。
 
そんなふうにして太鼓宇宙のなかに自分を置いて(追い込んで)みます。
音が重なったり、呼応したり、追いかけあったり。
そんなふうにしてすこしづつ音を作り上げていきました。
 
繰り返すパターン。
 
連続のなかに生まれる変異。
 
突発する静かな爆発とかわることない平穏。
 
 
とにかく回りながら打ってみます。
やたら目がまわるのです。
 
ある程度の基本ができたら、実際に演奏者(犠牲者は永田氏、アツシくんとニックでした)を置いてみて、三人同時にまわしてみます。
常に一定の距離と空間を保ち、そして順応しあわなければなりません。
ひとりひとりの安定感が重要なポイントなのです。
ぶつかったり足を踏んだり蹴ったりなんかしながら、なんとかカタチを作っていきました。
 
公演でのわたしの実際のパートは、遠くで流れるオスティナート。
連続するメロディ。
当たり鉦(ちびゴング、または鉄琴でも可)も3種類の音を使います。
レコーディングした際は、鉦のうえに、鉄琴でしずかな旋律も加えました。
ちなみに、CD「綴」の7曲目。
 
レコーディングの様子はこんな感じです。
 
orbit-studio.jpg

カメラマンは永田氏。
アツシくんとニックがこれから鈴のパートを重ねる、という場面です。

セットが、そう大掛かりです。
3人で12台。
はい、贅沢なのです。

あなたのお部屋の四方(左右・前後)ぐるりにスピーカーがあれば、仮想太鼓宇宙体験ができるやらしれません。
いや、STEREOで録音したのでした。無理です、ごめんなさい。

まわっているなあ、などとイメージしながら聴いていただければなによりです。

Orbit.jpg


これ以上、明快なタイトルはないだろうと思われるこの一曲。

ずばり、「竹 糸 皮」。

竹と糸と皮、なんです。
尺八と三弦と太鼓。
草野と高橋と永田。

作曲者であり、演奏者でもあります。

Take-ito-kawa.jpg
2008年 ライヤーソン大学での10周年コンサートがプレミア上演

竹、から始まります。
優しくて、懐かしい尺八の音からだんだんとテーマの主旋律へと流れます。

そこに重々しく、雄大な太鼓が加わります。
曲に勢いと厚みが出てきます。

いきなり三味線の登場。
弾けるリズム、これでもかと叩きつける迫力で流れを変えます。

三人ともここまではほぼ即興演奏。
毎回なにが起こるかわかりません。
最高潮に盛り上がったところで、ついにエンディングへと移行します。
とにかく三人三様のスタイルとカラーで、引っ張ったり曲げたりしながら曲を作っていきます。
それはある意味、楽しみであり、怖さであるのです。

永田社中CD「綴」にも入っています。

これでだいぶ、三味線が鍛えられました。
えんやーとっと、えんやーとっとの掛け声でお馴染み「斎太郎節」。
「さいたろ節」
「大漁唄いこみ」

などとも言われます。

これを永田社中のレパートリーに加えたのが2004年。
もちろんてんてん作品とは言えませんが、わたしなりに手を加えました。

で、その名も「えんやーとっと」。

威勢のいい漁師さんになったつもりで、手拍子しながら「えんやーとっと」と繰り返します。
ここが一番肝心な部分。

いよいよサビの部分「アレハエー エトコリャ・・・」で全員合唱。
男子はオトコぶりパート。
女子はオンナ声高音域。
ハーモニーがあるがしかし、ハーモニーとして捉えてはいけません。
和音を響かせ楽しむのではありません。
あくまで合唱。
勢いよく思い切って声を張り上げます。

和音が崩れたってなあんってことないのです。

わたしたちはコーラスグループじゃあないのです。

次の曲(だいたいの場合、永田氏の名曲「五感」または「三連音」と続きます)に行くまでに一致団結して気分を盛り上げるために唄う、いわば前唄。

このえんやーとっとで意気を高めて太鼓に臨むのです。

ほとんどの場合、効きます。
やればやるほど好きになる一曲です。

enya-totto.jpg
「いろは2010」の曲が済んだところで、さらに永田社中曲集をつづけていきます。

2008年にトロント市、ライヤーソン大学シアターで盛大に行なわれました永田社中10周年のイベント。

その名も、直球:

NAGATA SHACHU 10TH ANNIVERSARY CONCERT

DVD-cover.jpg


その翌年、2009年にライブバージョンのDVDが発売されました。
詳しくはこちらから:
http://nagatashachu.com/Taiko_Store/recordings.html

そこに収録されているてんてん作品をご紹介します。

まず5曲目、「喝々山」。

カッカザンと読んでください。
漢字に意味はありません。
ただ、カッカという響きに注目。
そしてサン、山でも太陽でもなく、数字の3。

で、カッカッとなる3つのもの:
三味線の3弦、締太鼓の3人、そして鳴り物3つで構成されております。

もともとは、三味線と3つの太鼓のみでしたが、思い切って後半から3パートを増やしてみました。
鳴り物隊は、大鼓(おおかわ)と小鼓(つづみ)、そして拍子木。

こちら、2005年作った当初の写真。
オリジナルメンバーは永田氏ハイディ、キョーコちゃん、そして三味線はてんてん。

Kakkazan1.jpg

この後、翌々年の2006年に社中CD「綴~TSUZURE」の中でまた新たなバージョンとなって収録されることになります。
そのときのレコーディングでのメンバーは、永田氏、スコット、そしてわたし。
アルバムでは、男性二人の「ほー」とか「いよー」の声が魅力です。

で、いよいよ2008年。
最新版の「喝々山」完成。
編成は7人。

Kakkazan2.jpg
2008年 ライヤーソン大学での7人制カッカザン(変わらないのは永田氏のみ)

下座風の三味線がベンベンと景気良くかき鳴らされる中、三人の太鼓組が旋律にしっかりと色をつけてくれます。和太鼓ではなくて、小さいお囃子太鼓。
もちろん全員正座です。

なんといってもあざやかな音色と手の動きが大事。

ちょっとでも息がずれると、チームワークがたがたになってしまうので要注意。
最後まで気を緩めることすらできません。
手はおもむろに伸び上がります(必要以上に)。
でも皮面を打つ時はごくやさしく、とんっと落ちる感じ。
パワーで押せないのが、つらい。

中間部でもっと歌舞伎長唄三味線調となります。

そこから鼓や拍子木の「ポン」「チャッ」「ツタッ」という擬音が加わります。

これらの古典楽器の音はとても微妙に斬新です。

間が空けば空くほど、その音色が生きてくる気がします。
出来るだけ使いすぎないように、混雑しないように気を配りながら配置いたしました。
鳴り物はリズムパートでも、グルーヴセクションでもなく、それぞれ独立して旋律に重みを落としていきます。

3つの太鼓も同様、けっして繰り返しのパターンにとらわれず、あくまで3つで一つ。
3人で一人。

これ、基本です。


わたしなりには、どのバージョンも良く練って絞ったもんだと感心しているのですが・・・
てんてんです。

師走です。
新学期がはじまりました。
火曜の上級アンサンブルクラス、10名と10名。
満員御礼。
どうもありがとうございます。

今年もがんばりましょう。

こちら、先々週終わりました秋の火曜クラスの模様。

fall-class3.jpg
まずまずてんてん
profile
HN:
てんてん-TEN TEN
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
日本生まれ
カナダ大陸東南あたりに生息
比較的温暖な緑地を好む
雑食型(主に草食、ときどき肉)
群れない
種子を残さない
でもそれなりに依存型

「三味や太鼓で大騒ぎ」が得意
ひにひにてんてん
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