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語源は「早苗振り」。
田植えの作業を終え一息つく頃、田の神様へお供え物をし盛大な儀式・酒宴が行われました。
農家の人々が待ち望む、このサナブリの時期、どうか今年も稲がたくさん実りますようにという切なる願いがこめられて太鼓を叩き、舞を舞うのです。
サナブリ
古曲
編曲:高橋アキ
太鼓・鳴り物:高橋アキ
篠笛・チャッパ:永田キヨシ
篠笛・締太鼓:ハイディ陳
でました、「チャッキリ節」です。
アルバムには7曲目におさめられております。
お茶で有名な静岡県の茶切節てんてん風味、というわけです。
カエルや鳥を鳴かせてみました。
コーラスを入れて合唱してみました。
ついでに詞も付け加えてみました。
とにかくぱあーっとみんなで楽しくわいわいとにぎやかにやりました。
悲しいかな、いまだかつて茶つみの経験ありません。
というか、茶畑さえも見た事無いのです。(どうやって見分けたらよいのでしょう)
一生のうち一度でいいから、お茶場でチャッキリ節を唄いながらちゃっきりしたいのであります。
チャッキリ節
静岡民謡
編曲:高橋アキ
唄・三味線:高橋アキ
カエル・声・太鼓・鳴り物:永田キヨシ
鳥・コーラス・鳴り物:ハイディ陳
次の曲、「とっとめーさい」と言います。
沖縄語(ウチナンチュ)です。
幼児用語で「お月さん」という意味なのだそうです。
古い沖縄わらべ歌本にそうかいてあったのです。真偽はわかりません。
どうしても本国語(日本標準語)などを使うと意味が先走りしがちです。
かといって英語歌詞なんかで唄うなんてこっぱずかしい事はできるわけもありません。
こどもが言葉遊びするように、言い易く、覚え易く、リズムある言葉を並べて唄うほど楽しく愉快なことはありません。こうやって三線に、勝手きままな「うちなんちゅ」を乗せてできあがったのがこの曲です。
この曲に関しては、できるだけわたしが愛する沖縄という土地をわずかながらにかたどった、ということのみにとどまります。くわしい説明は抜きです。
簡単に言うと、三線をかき鳴らして楽しくぱーっとやりましょう、ということ。
かつて沖縄には二度わたりました。
二回目の滞在では、那覇の美大に行っていた友人とともに沖縄秘境の数々を探索。
どうにかこうにか島の漁船に乗っけてもらい、慶良間諸島のひとつ座間味へ。
素もぐりで水の中にお邪魔しました。
はじめての海中旅行。
たくさんの小魚に出会いました。
色とりどりの奇怪な海草や珊瑚がひろがっています。
海の底の知らない国。
客のわたしはせいぜい小魚を蹴散らすことしか出来ず、縦横無尽に行き来する魚介類の姿にあたふたするのみなのです。
太陽はすぐそこ、です。
くらくらする日差し。
ぎらぎらする南国の景色。
ゴーヤの苦さ。
そして三線のたるーい響き。
あの時、からだ全体で沖縄と言う土地を感じたのです。
とっとめーさいを唄いながら、沖縄を想うのであります。
トットメーサイ
曲・詩:高橋アキ
唄・三線:高橋アキ
唄・太鼓・鳴り物:ハイディ陳
五曲目は、「堀江三曲」です。
大阪の堀江といえば現在は家具の町。
かつては芸妓さんでにぎわう色町だったそうです。
そこに「堀江盆唄」という古い唄が残っています。
廓(くるわ)のことを唄った、とても静かで風情のある唄です。
かんてき割った すり鉢割った
エノー 叱られた 「可笑しゅてたまらん」
竹にスズメは 品よくとまる
それ すいか それまっか
エノー 焼けナスビ 「食いたい食いたい」
とめてとまらぬ こいつアまた いろのみち
それ 廓 それ 堀江
エノー 里景色 「まごころまごころ」
色で迷わす 浅漬けなすび
ヨーイヨイ
ことばひとつひとつに味わいがあります。
わたしのような若輩には、こんな粋で艶のある歌詞は唄いこなせるわけもありません。
あと30年かかってったて唄いきれるかどうか・・・
この情緒あふれるくるわの曲をぜひやりたい、そう思ってインストで挑戦。
お琴に三味線に篠笛。
これほど相性の良い楽器はありません。
この邦楽器は三つは、三曲とよばれてお座敷などで演奏されていたのです。
西欧クラシック音楽でいうところのコンチェルト;ピアノとバイオリンと、ええと、チェロといったふうですか(よくわかりませんが)。
お琴も琴奏者も手近におりませんでしたので、ハイディのお母様がお稽古用に持っていた中国の古筝(グゥジョンと発音されます)をお借りすることになりました。
演奏者はハイディ自身。
金属弦が21本もありますので、それは低く、そうとう深い音がでます。
お琴というよりも、エコーのきいたアップライトベース、横版。
三味線が拍子を刻み、古筝がベース、そのなかで篠笛が旋律を奏でます。主旋律部分以外は即興です。
今にも美しい芸妓さんが舞うような、そんな趣のある一曲に仕上がったといろんな意味で満足しております。
上記の写真が、コンサートでの「堀江三曲」演奏風景。
永田氏が笛メロディを担当しております。
とても色っぽいのです。
なにがって、彼が。
いちばん女性らしいのが、永田キヨシ、その人です。
勉強になりました。
堀江三曲
古謡(作者不明)
編曲:高橋アキ
三味線:高橋アキ
古筝・篠笛:ハイディ陳
CDの4曲目に登場いたします難曲、「なむあみねずみ」です。
言ってみるだけで、舌を噛みそうになるのです。
もちろん演奏中もなんど噛みそうになるか。
聞いてみると、なんだかお経のようです。
というか、まさにお経なのです。
かといって神様仏様とはなんの縁もゆかりもございません。
ただ唱える、という意味でのお経。
けっしてご利益があるわけではございません。
涅槃へとたどりつけますかどうかは、判りかねます。
とはいえ、これは悟りをもとめる「ねずみ」のお話でございます。
悟っている(ふうな)のは「かわせみ」であるのですが、このかわせみ、実に奥深いやつでございまして、悟っているのかいないのか、とにかくお茶のつまみとして「おんあみこんあみ・・・」などとやるわけです。
だからねずみ君としましても、とにかく見よう見まねで「おんあみこんあみ・・・」やってみるのです。
こうやってる念じているうちになんとかく肩のコリがとれるのです。
とにかく目先のしがらみからは開放されます。
するどい方はお気づきと思いますが、みみみ・・・と、みが続きます。
とにかく「み」だらけです。
すみずみ、なみなみ。
別名、みみみ神教。
けっして遊んでいるわけではないのです。
「み」をもって、そう申し上げる次第でございます。
なむあみねずみ
曲・詩:高橋アキ
唄・三味線:高橋アキ
唄・尺八・木魚:永田キヨシ
唄・篠笛・仏鈴:ハイディ陳
なむあみねずみは いまだになやみ
しがらみやまづみ かなしみきわみ
くらやみかたすみ ひっこみようすみ
どうにもこうにも いたみがなおらむ
おんあみこんあみ なむあみたまわむ
みなみのかわせみ ゆいつのたのみ
はなみとねずみの かおみにまいり
なむあみこうじょう なみなみきかせば
ねずみもこれぞと おがみてたまわむ
おんあみこんあみ なむあみたまわむ
このつみ そのつみ あのつみ よのつみ
このよの しがらみ あのよの くらやみ
ねたみも よわみも ぶきみな うらみも
しりごみ いやみも すっかり まとめて
なむあみまかせ ふくかぜまかせ
おおなみ こなみで やまうみ こえればしみじみわがみの かたもみほぐすは
ごくらくばんじょうと なりまする・・・
かわせみはにかみ つつみをたたみ
おゆのみかたてに くりのみつまみ
なむあみこうじょう なむあみこなすは
ねずみもこれにて いたみがなおらむ
おんあみこんあみ なむあみたまわむ
それよりなむあみ なむあみならずも
なむあみあまって なむあみあらむ
おんあみこんあみ なむあみたまわむ
CD第三曲目の「カラテン」です。
カラテンのカラは辛口のカラ。
スパイシーでホットなカラ、なのです。
なにがどうスパイシーかと申しますと、いや、汗が出るのです。
弾いているときはもちろんのこと、作曲の段階でもどぶどぶ汗かきました。
津軽三味線というものは、とかく体力が必要です。
といってもカラテン三味線は津軽とはなんの関係もないのですが。
とにかく、わたしが骨身を削って学んだ津軽三味線。
ほんの一部、いや一節、フレーバーだけでもてんてんアルバムに盛り込みたくって、汗かきながら書きとおしました。つかれました。
といえ、制作段階の初期の構想としては、ちょっと津軽ちっくなほんわか三弦ピースにしようとして作り始めたのでした。
タイトルも「あまてん」。
全ひらがな。
いかにも甘そうなのです。
が、半分仕上がったとところで、聴きなおしてみると、なにやらゆるーい三味線ピース。
津軽のつの字も現れてこないではないですか。
これでは、一生懸命教えていただいた津軽の先生、つくっていただいた太棹三味線メーカーの方々にも申し訳ない。
せっかくの第一作目、太棹使用曲。
ぴりりっとさせたい。
で、タイトルも「あまてん」から「カラテン」へ。
甘口から辛口へ。
柔から硬へ。
一からやり直しです。
予定していた笛メロディーも中止。
全楽章、三味線で弾き通すことにしました。
ばっしばしバチもかき鳴らしてます。
スタジオ録音は3回にわたって三味線を重ねました。一人三役。
とにかく無心で弾きまくりました。
なんといっても、ピリ辛曲ですから。
そしてなんとか完成したのが、ちょっと辛口「カラテン」。
硬派の激辛になるためにはまだまだ修行が足りませんが、これからが勝負です。
これが第一歩になるのです。
近い将来には、ぜひ辛口よりもぐっと旨みのある美味しい「あまてん」を仕上げたいと思うのであります。
カラテン
曲:高橋アキ
三味線・鳴り物:高橋アキ
締太鼓・チャッパ:ハイディ陳
宮太鼓・チャッパ:永田キヨシ
しょうが好きです。
栄養満点、精もつき、体を温めてくれるうえ美容に良いときているのです。
もちろん味も香りも、この上なくよろしいかと思います。
我が家の生姜の消費量たるや、米や砂糖にも負けません。
生姜飴、生姜湯、生姜漬けに生姜焼き。
どんな料理でも生姜を欠かせません。
買い物に行けば必ず、網に入った特別大(頭くらいでっかい球根)のものを手に入れ、皮のままゴシゴシ擦ることに至上の悦びを感じる次第であります。
風邪を引いたら真っ先に蜂蜜と生姜のお湯を飲みます。
長旅の時は、車酔い防止のために必ずカバンに忍ばせておきます。
相当に冷え性のわたしは、足浴(常にシャワーなので)するときに生姜を摩り下ろして血行を良くします。次いでに、ほのかな生姜の香で全身リラックスというわけです。
恐るべきジンジャーパワー。
今日もしょうが抜きではいられないのです。
珈琲器具、其の一です。
珈琲豆を粉にし、圧力をかけて蒸発させます。
その蒸れた豆から抽出された濃厚な湯を飲むのです。
誰が考えたのでしょう。
古代、イタリア人なのでしょうか。
グーぐればすぐ答えはでるのでしょうが、ここは謎のままにしておきましょう。
エスプレッソを飲む、こんな贅沢な時間があっていいのでしょうか。
たかが一ドルちょっとです。
いえいえ、急いでるときであっても、身支度の時間をけずってさえも、エスプレッソはいただきます。
朝の身だしなみ。儀式、です。
カフェインの量も三倍。
興奮量も三倍。
一度に三倍はいけません。適度が大切。
普段は山登り用具店で買った一人用のエスプレッソメーカーを使っています。
とにかく朝一番、 まず珈琲豆を挽きます。結構粗めで。
お気に入りは、チアパス(メキシコ産)またはコロンビアの豆です。
特に味にこだわりありませんが、コーヒーの香で選びます。
朝はこの挽き立て豆の香りだけで、じゅうぶんなのです。
なんなら、もう珈琲を飲まなくったていいくらいです。
ぼこぼこお湯が煮立ち、エスプレッソメーカー内で蒸発しているころになると、もう気分は絶好調なのです。
よし、今日もがんばるぞ、という具合です。
ゆーきやこんこん、
あられやこんこん、
という楽しい童謡があります。
「こんこん」は雨のりっぱな形容詞です。
漢字でいうところの、「滾々(こんこん)と降る」なのです。
この、あめこんこんの童謡が大好きです。
雨が降るとかならず歌いたくなります。
こんっ
という一音から始まります。はじめの一滴です。そしてまた、
こんっ、
こんっ・・・・
で、3つのこん。
そのころ(2004年)永田社中には、わたしとあと二名の女子が在籍中していました。
ひとりは、わたしのてんてんパートナー;ハイディ陳。
もう一人は、沼津が産んだ打楽器奏者;キョーコ大古田
「てんてん樂」の木琴の章でもふれましたマリンバのキョーコちゃんに、ぜひぜひ木琴を叩いてほしくて作った曲です。
お歌が上手なハイディとキョーコちゃんと一緒に楽しく合唱したかったというのも理由のひとつです。
それがはじまり。
永田社中のステージでの「こんこんこん」は、なんだかスピード感あふれてました。
雨粒こんこんというより、一気にざーっと降るスコールのようなもの。
ときおりばらばらっと落ちることもありましたが、そこはチームワークと三人娘の器量でカバー。
息もぴったりの絶妙な雨降りソングに仕上がったと、満足しています。
これが最初で最後、思い出に残る楽しいトリオ曲になりました。
というのも、この曲をてんてんとして録音、発表するころにはキョーコちゃんは日本へ帰国。
あとに残された二人は、デュエット曲としてこんこんの建て直し。
いきおい良く降る盛夏の大雨から、だらだら降り続く梅雨の長雨へ。
打楽器合奏曲からてんてんわらべ歌へ。
マリンバからおもちゃの木琴へ。
てんてんとしてデュオで録音をしましたが、CDリリースのコンサートでは新たなこんこん隊誕生(上の写真参照);
永田氏が木魚。
ニックが鉄琴。
そしてハイディがシェイカーでわたしが三線。
また違った、こんこんが出来上がったわけです。
これで、あめふりが一段と楽しくなること間違いなし。
こんっこんっとみんなでうたってくれれば、それでとても嬉しいのです。
コンコンコン
曲・詩:高橋アキ
唄・三線・鳴り物:高橋アキ
唄・木琴・木魚・鳴り物:ハイディ陳
今回、制作いたしましたのは、お馴染み「大」の字。
小さい人(=わたし)のつくる「大」の字。
うちには白壁がありません。
引越ししたと同時にマンゴカラー(玄関は抹茶ミルクグリーン)に変わったのです。
白壁を確保するためにあちこち探索。
というわけで、制作現場は永田氏自宅。
もちろん、撮影者も永田氏です。
彼のソファーや本棚を移動させてまでの大作業。
全身黒タイツに変身。
で、おもむろに壁に張り付く。
彼曰く、
「何やってんの?」
そんな彼を置いてけぼりにしたまま撮影開始。
りっぱな「大」になりました。
反省すべき点:
床にも、白だったらよかったなあ。
そして、ハネ(お習字の)を出すべく、つま先立ちが欲しいところでした。
カナダ大陸東南あたりに生息
比較的温暖な緑地を好む
雑食型(主に草食、ときどき肉)
群れない
種子を残さない
でもそれなりに依存型
「三味や太鼓で大騒ぎ」が得意
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